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2008年1月11日 (金)

『進歩』や『変化』ではなく『進化』する経済

匠です。

昨日、FTG Mail Newsにて“フィットネス・ランドスケープ”についてお話しました。

その中で『進化』ということに触れましたが、この『進化』という言葉、『進歩』や『変化』と間違われやすいので注意です。

※進化には進歩のような前進的な意味はない
※変わるものが変わるのは単なる変化、進化は変化と違い不可逆性である

匠はこの2008年、世界のあらゆるシステム(政治・軍事的バランスなど)、とりわけ経済においてこの『進化』の臨界点に差し掛かってくるとの思いを強く感じています。

難しく言えば、複雑系科学における“自己組織的臨界状態”

簡単に言えば、雪崩が起きる寸前

ということです。

昨日1月10日、日経金融新聞“マーケットアイ”においてバンクハウス・メッツラーチーフエコノミスト エドガー・ヴァルク氏が言う

「為替レート変化の大波 変動相場制導入相次ぐ」

というのもそうだし、昨年のサブプライムローン問題、そしてSWF(ソブリン・ウェルス・ファンド)の台頭もその一端だと思われます。

現代のグローバル化した世界経済は個々の要素の結びつきが強く、雪崩が起きた時(超臨界状態)、その規模は相当大きなものになるかもしれません。

匠の予想では、シュペングラーのいう“西洋文明の没落”が相当するのではないかと考えます。

このような進化する21世紀世界経済で肝に銘じておきたい言葉として

最も強い種や最も賢い種が生き残るのではなく、最も変化に順応できる種が生き残るのである。
~チャールズ・ダーウィン『種の起源(The Origin of Species)』~

をあげておきます。

日本という国がこの進化にどう対応するか(できるか)現時点では匠にはわかりません。

ただ、『退化』も『進化』のひとつの形であることを充分に意識して日本をポジティブに見なければならないと思います。

Mogura

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受信: 2008年1月11日 (金) 20時20分

コメント

遅くなりましたが、今年も勉強させて頂きます。
宜しくお願いします。

東証のシステム自体が世界の取引所から
遅れをとっている状態であるし、金融に対する
政策もあまりにも投資家を守りすぎて、
魅力に欠けているようにみられているんじゃないでしょうか。

私の金融知識では難しいことはさておき、
ブログをおいていたサーバーのハードディスクが
不調になりました。よって下記アドレスにブログを
移転させました。

ご多忙の中、誠に恐縮ですがリンクを張替えていただきますと
助かります。

http://aniki.at.webry.info/

投稿: 兄貴 | 2008年1月14日 (月) 21時10分

兄貴さん
こちらこそよろしくお願いいたします。
ブログ移転お知らせいただきありがとうございました。
リンク張り替えました。
勉強になるかどうかわかりませんが、がんばりますのでよろしくです。

投稿: 匠 | 2008年1月15日 (火) 16時06分

ちょっと古い記事へのコメント、お許しください。

「進化」は、いまや流行語のようなもので、コマーシャルのコピーにも良く現れます。
ただ、ご指摘のように、経済は単に「変化」や「進歩」するのでなく、「進化」すると
いう視点が重要と考えます。

ご存じかどうか、日本にも進化経済学会(Japan Association for Evolutionary Economics)
という学会 http://www.econ.kyoto-u.ac.jp/~evoeco/indexj.html
があります。経済物理学やABS(Agent-Based Simualtion)の観点から、証券市場など、
動きの激しい金融市場も重要な関心対象のひとつです。

これまで、あまり証券アナリストなどの会員は多くないのですが、たがいの情報・知識・
経験をうまく交換することができれば、相互に得るところが多いかとおもいます。

「進化経済学とはなにか」という点については、学会の会員の間でもかならずしも確立し
た概念はありませんが、『進化経済学ハンドブック』の概説などをお読みいただけれる
と幸いです。

『進化経済学ハンドブック』は、2006年初版ですが、おかげでちかく第二刷がでることになり、
いま部分的な校訂作業を進めています。

投稿: 塩沢由典 | 2008年4月27日 (日) 12時50分

塩沢先生

コメントありがとうございました。
進化経済学会の存在については、この分野の勉強中に存じておりました。

私自身もマーケットの行動原理についての基礎研究として、複雑系経済学・進化経済学・行動経済学・神経経済学という古典的経済学では説明が難しい市場の動きを理解しようとする近年の流れに注目しています。

>これまで、あまり証券アナリストなどの会員は多くないのですが、たがいの情報・知識
>・経験をうまく交換することができれば、相互に得るところが多いかとおもいます。

私自身、勉強不足の若輩者でありますが、ご交誼のほど今後ともよろしくお願い申し上げます。


投稿: 匠 | 2008年4月28日 (月) 11時34分

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