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2008年7月31日 (木)

元本保証より一歩前へ進む

世界的に株式市場が荒れると当然のことながら資産運用も安定志向になりがちです。

特に過去資産運用で痛手を被った投資家は、預貯金の他、元本保証の金融商品以外は不安で…という方も多いと思います。

元本保証とは、運用期間全てにわたり、投資した金額(元本)の額が減らない(元本割れしない)ことを保証することです。

よって正確に言うと国債等は元本保証ではありません。

なぜなら、金利上昇時には国債の価格が下がるからです。(個人向け国債、物価連動債などは除く)

しかしながら、国債は満期時に額面で償還されることが決まっています。(債務不履行[デフォルト]がなければ)

額面以下で購入、あるいは金利を含めた回収金額で考えるなら、国債は償還まで保有した場合、投資金額を下回ることはまずないと考えられます。

このように、元本保証ではないが、ある一定期間後に投資金額が保証される金融商品で注目されるのが年金原資保証型と言われる変額年金保険です。

比較的多いと見られるのが、据え置き期間10年の変額年金保険で、中身に投資信託を用い、10年後運用成果がマイナスであっても投資額は保証され、その後年金受取りか、一括受取りか選択できるものです。

更には、運用中の利益を確保し最低保証額が上がるステップアップ保証付のものもあり、使い方によっては非常に有効な投資対象であると考えます。

ただし、この年金原資保証型変額年金という商品は、投資信託の運用費用に加え、投資金額を保証する保険費用部分が年2%程度かかり、全体で年3%前後のコストがかかります。

また、株式資産の組入れが制限されているものも多いことから、高いパフォーマンスを期待することは難しいと思われます。

しかしながら、外貨資産に対する制限がないものもあり、日本経済の不要なリスクをヘッジしつつ購買力を保つ手法としては優れているのではと注目しています。

個人的には、ハイパフォーマンスを求めるインド株式投資のポジションとの組み合わせに興味深いものを感じています。

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2008年7月30日 (水)

インド利上げはインフレの息の根を止めるか?

昨日、インド中央銀行は金融政策決定会合において政策金利である翌日物レポ金利を0.5%引き上げ9%にすると発表いたしました。

市場の事前予想では0.25%の引き上げ、あるいは原油価格が下落している為、引き上げ見送りもあるかという雰囲気でしたが、中銀は市場予想以上にインフレを警戒しているようです。

環境的には原油価格が147ドル/blから120ドル/bl台へと急落し、インドインフレ指標である卸売物価指数の対前年度比も先々週発表の11.91%から先週11.89%へ上昇に一旦歯止めがかかった状態であり、個人的にはもう少し様子を見ても良かったのではないかとの思いもあります。

株式市場は、この発表を受けて7/29、SENSEX指数で13791.54 -557.57 の急落となりました。

インド株式市場を苦しめてきたインフレという悪魔、その元凶となっていた原油価格は現在その勢いを失っています。

ここでこの悪魔の息の根を止めて、長期的な経済成長をめざして欲しいと思います。

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2008年7月28日 (月)

ピラミッドじゃないじゃん!

匠です。

最近、忙しさにかまけてブログ更新を怠けてました・・・すいません。

ところで、ちょっとショッキングな図を見つけたのでアップしておきます。

国立社会保障・人口問題研究所HP(http://www.ipss.go.jp/

2040年、日本の人口ピラミッド

2040

わかってはいたものの、改めて見ると恐ろしい感じがします。

30年後の日本経済はどうなっているんでしょうか?

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2008年7月10日 (木)

21世紀新型インフレに対する処方箋

前述したように、現在進行中の21世紀新型インフレは主に原油価格高騰を原因としたコストプッシュ型インフレであり、その価格高騰は1970年代オイルショック時のような需給バランスや地政学リスクではなく、投機的売買動向であると考えられます。

原因が自然などコントロール不可能なものと違い、市場価格のコントロールということから、対処については1970年代のケースより容易と思われます。

まず、市場つまりは相場というものの性質上、最初はゆっくり始まるが、突然加速し、最後は完全にヒステリー状態に陥るものであり、数学的には、買うから上がる、上がるから買うなどの非常に強いポジティブ・フィードバック・ループが働いている動学的複雑系と呼ばれ、その特徴としてある臨界値に達すると理由もなく価格が崩壊する性質を持っているからです。

特に最近の原油価格は非常に高いボラテリティを示しており、相場というシステムが内在する不安定性を垣間見せています。

ただし、その原油価格が崩壊するタイミングや水準については、地震の起こる日時や規模が予測できないのと同様に、わかりません。(相場と地震は同じく動学的複雑系の性質を持っていると言われています)

また、その崩壊を促すきっかけとして以前にも述べた投機マネーを規制の動きもあります。

投機マネーが主犯? 米議会で規制論高まる  (6/25 msn 産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/world/america/080625/amr0806251820013-n1.htm

原油価格が下がれば、1970年代同様インフレを恐れず金融政策が取れるようになります。
そこで初めて金融システム不安も後退し、世界経済は新たな枠組みで力強く動き出すことになるでしょう。

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2008年7月 9日 (水)

過去の代表的なインフレについて

A型:需要インフレ(ディマンド・ブル・インフレ)
1955年以降の日本の高度経済成長時代が代表的な例、「三種の神器」をはじめとする耐久消費財が急速に普及、マイルド・インフレ状態の中、需要増大を背景とし年率10%を超える経済成長を遂げました。

B型:供給インフレ(コスト・プッシュ・インフレ)
日本において、1973年~74年および1979年の2回にわたりオイルショックによる一時的に急激なインフレが発生しました。
1974年、消費者物価指数で23%の上昇となり、インフレ抑制のために公定歩合の引き上げが行われ、企業の設備投資などが抑制。
結果1974年は-1.2%と戦後初めて、マイナス成長を経験し、高度経済成長がここに終焉を迎えました。

C型:資産インフレ
日本の経済史上で1980年代後半~1990年代初頭にかけてみられたインフレです。
過剰な投機熱による資産価格の高騰(バブル経済)によって支えられ、その崩壊とともに急激に後退。
その後の平成不況(複合不況、失われた10年)の引き金となりました。

ハイパー・インフレ
1988年、アルゼンチンでは経済成長の後退からハイパーインフレが発生。
1989年には対前年比50倍の物価上昇が見られ、1992年にアルゼンチン・ペソと米ドル間の固定相場制を導入するまで、経済が大混乱となりました。
国家財政の破綻はもちろんのこと庶民のタンス預金は紙屑同然となりました。

スタグフレーション(stagflation)
1973~1974年の第1次オイルショック、1979年の第2次オイルショックでは多くの先進国がスタグフレーションに悩まされました。
1980年代に入って石油価格がほぼ半値まで低下して、スタグフレーションから脱却することに成功しています。
生産設備や生産工程の見直し、省エネルギー運動もその一因です。

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2008年7月 8日 (火)

21世紀新型インフレ

現在のインフレは原油など一次産品の市場価格高騰が産んだB:供給インフレ(コスト・プッシュ・インフレ)であり、消費減退を伴い合併症であるスタグフレーション(stagflation)を引き起こしています。

B型インフレの主な原因(Cause)と理由(Reason)を考え、分類すると

原因(Cause)
1「原油価格」
2「鉄鋼など金属価格」
3「穀物価格」
4「賃金」

理由(Reason)
1「需給バランス」
2「地政学リスク」
3「投機的売買動向」

そこで現在のインフレをインフルエンザウイルス風に解説すると、

C1R3型のB型インフレーションで、合併症であるスタグフレーションを引き起こしている。
尚且つ、局地的なものではなく、世界的な大流行(パンデミック)となっており被害拡大が懸念される…といったところでしょうか。

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2008年7月 7日 (月)

恐ろしい合併症、スタグフレーション(stagflation)

インフルエンザが悪化して、肺炎やインフルエンザ脳症といった合併症を引き起こすのと同様、インフレもスタグフレーション(stagflation)と呼ばれる合併症を引き起こすことがあります。

スタグフレーション(stagflation)とは経済現象の一つで、stagnation(停滞)、inflation(インフレーション)の合成語で、経済活動の停滞(不況)と物価の持続的な上昇が共存する状態を指します。

景気回復を図る為に、金利を低目誘導したいが、そうするとインフレを昂進させ、余計に景気を落ち込ませるなど、金融政策が取りづらくなります。

まさに現在の米国経済の状況です。

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2008年7月 4日 (金)

インフレの速度別分類

クリーピング・インフレ
ゆるやかに進むインフレ。インフレ率は年数%で、好況期に見られる。経済が健全に成長していると見なされ、望ましい状態と言われることが多い。マイルド・インフレとも呼ばれる。

ギャロッピング・インフレ
早足に進むインフレ。インフレ率は年数十%。スタグフレーションに伴って生じることがある。

ハイパー・インフレ
猛烈な勢いで進行するインフレ。極端な場合、一日単位や数時間単位で貨幣価値が変わることもある。通貨の信用が失われた状態である。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 

注目されるインド経済は今年初めまで6%以下のマイルド・インフレ状態が続き、非常に良好な環境でした。
それが、今年原油価格が100$/blを超えたところから徐々にインフレが悪化。
ギャロッピング・インフレとの境目10%を突破しました。
政府はなんとか早期にマイルド・インフレ状態に戻したいと考えています。

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2008年7月 3日 (木)

インフレの種類

インフルエンザウイルスにはA・B・Cの3型があるように、インフレにも型があります。
匠流解釈では次のようになります。

A型:需要インフレ(ディマンド・ブル・インフレ)
B型:供給インフレ(コスト・プッシュ・インフレ)
C型:資産インフレ

以下、それぞれ説明します。

A型:需要インフレ(ディマンド・ブル・インフレ)
消費や投資が好調で需要増大が引き起こすインフレです。
国民所得の増加を伴い(完全雇用が達成されていない場合)、比較的良性のインフレと考えられます。

B型:供給インフレ(コスト・プッシュ・インフレ)
生産要素(石油や一次産品などの原材料)の価格上昇が引き起こすインフレです。
国民所得の減少を伴い悪性のインフレと考えられます。
インフレと景気悪化が共存するスタグフレーションを説明する要因です。

C型:資産インフレ
金融緩和等の流動性供給により行き場を失ったお金が、株式や不動産などの資産価格を過剰に上昇させることによって引き起こされます。
資産バブルとも呼ばれ、多くの場合金融引締めなどで大幅な価格調整を引き起こします。

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2008年7月 2日 (水)

インフレはなんとなくインフルエンザに似ている?

匠です。

インフレーションとインフルエンザ…
なんか似ていると思いませんか?

インフルエンザ(influenza)とはインフルエンザウイルスによる急性感染症の一種ですが、「影響」を意味するラテン語(英語でいうinfluence)にちなんでこの流行性の感冒をインフルエンザと名付けたそうです。

インフレーション(inflation)は元々「膨張」を意味するそうですが、“infl”という接頭語が同じことからも、この二つには共通点が多いように思います。

例えば、いくつかの型を持ち、原因となるウイルスが違うこと、他にも合併症を引き起こすことや、治療が対症療法中心であることなのです。

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2008年7月 1日 (火)

インフレの定義

インフレ、インフレーション(inflation)は、物価が持続的に上昇する経済現象です。

反対語はデフレ、デフレーション(deflation)とは、物価が持続的に下落していく経済現象。

物価上昇率(インフレ率)が低下すること、すなわち物価は上昇しているが大きく上昇しなくなることはディスインフレーション(disinflation)、略してディスインフレであってデフレではありません。

リフレは、過剰設備の解消により、物価下落率が縮小し、物価上昇率が0以上に向かうことです

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新型インフレの研究

匠です。

昨日もインフレについて書きましたが、今回のインフレというものがどういうものか、詳しく研究してみて欲しいというご意見等もあって、匠なりに分析してみたいと思います。

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